眠り 〜「安眠」と「熟睡」〜

私たちにとって、よく眠るということはとても大事なことです。
さて、その眠りの“質”と“量”ですが、「質」の方が大事です。
安眠熟睡できれば、案外小時間の睡眠で足りるのです。


「熟睡」というのは、深く眠ること。
「安眠」というのは、安らかに眠ること。


二つはよく似ていますが、これができるか、できないか、理由が異なるのです。


「安眠」は、精神状態が不安だと、できないものです。
例えば、日中に肉体労働をして身体が疲労していても、心中に悩み・心配事のある時は、
熟睡はしますが、状態はとても不安眠です。
・・・心理的な問題なのです。


「熟睡」は、精神状態は平和であっても、どこか健康に支障があればできません。
さまざまなからだの現象や、からだの機能
(呼吸・消化・排泄(はいせつ)・血液循環・体温調節・代謝などの働き)
・・・生理の問題なのです。


疲労すれば熟睡はできても、精神状態が不安だと安眠にはならない。
また、疲労の度合いによって、熟睡になったり、浅睡になったりします。


布団に入って、すぐ寝付けますか?
うとうと〜熟睡〜うとうと・・・この「うとうと」する時間のことです。
スッと寝入って、安眠熟睡して、パチッと目が覚める。
これが、心身が健全な状態です。子どもがそうですよね。


規則正しい生活と、仕事(学業)や運動に夢中になること。
あまりくよくよせず、忘れられる事は忘れて、力強く立ち向かってゆく精神力を持つ。
                              ↑元気のことです

そしてもう一つ、”自分は自分に対して、やましいことは何かないか”。
嘘や不誠実、他人に迷惑をかけること、やるべきことをやっていない・・・
他人は欺け(あざむけ)ても、自分の心は欺けないものです。
ならば、こういう自分でなくなること。


これが、精神生活の安定のもとです。


今日から、安眠熟睡生活を始めよう。
それから、早起き。
朝からバタバタせず余裕を持てれば、その日一日能率ばかりではなく、精神状態が
随分違うものです。