生き方のコツ。

「成功」って、魅力的な言葉ですね。


プラス思考、ポジティブシンキング、イメージの力・・・・
大脳生理学・認知科学が発達して、
明確な目標を持つと、それを実現したいという欲望が芽生え、どんどん詳細な計画を
考え出す・・・
そういうメカニズムが脳の中にあることが分かった、というので
これを、「成功」と直結して考えている人が多いように思えます。


でも、「成功」って何でしょうか。
「成功」の意味するものは、人それぞれ違うと思いますが、
お金、地位、出世、名誉などが、より多く手に入ること、より多く兼ね備わること?
そうかな・・・


それは、満足というもので、プロセスの産物ですね。


その満足感はいつまでも続くものとは限らない。
また、目的に向かう途中にそういったものを手にしてしまった為に、
進路を外してしまう人も多い。


宿命的(与えられた運命)に生きて、流され翻弄される生き方か、
宿命を自分の望む方向に動かしていく生き方か。


この、“自分の望む生き方”を実現していくのが「幸福」であり、
どうにもならないことを、どうにかしていく気力が、志や信念というものです。
将来を創造し、達成すべき目的を意識する心です。


「どうにもならない」という状態は、誰にでもある。
ピンチや逆境に遭って途端に自分も、目標も見失ってしまう。


だから、「プラス思考、ポジティブシンキング、イメージの力」が必要なのです。
明確な目標を持つことを機に、脳が動き出すメカニズムで自分の願望に集中するために。


では、イメージすることの意味も理解した、明確な目標も持った。
現実はいかがですか?
一向に変わらない。


それは、「理想」が「空想」になっていて、自分自身は元の習慣の中にいるからです。
2つが遊離してしまって、実現していないのです。


現実があれば、必ず現実は理想を持つ。
この理想は現実の上に、しっかり考えたり行動したりする地点を定めて
進まなければならない。
“現実に努力を積んで、理想を実現していく”・・・これが、生き方のコツです。


認識やイメージで終わらせてしまっては意味がない。
イメージすることと、気力だけでは意味がない。
何が経済(利)で、何が人として正しい行為(道徳)かということを、
心で判断して、力強く立ち向かってゆく、何かをやり抜こうとする精神
「気迫:行動に移せる心の力」を以って実行することに、意義がある。


自分自身に尋ねるのです。
何が自分の願望なのか・・・
それを自覚して、志を立てなければ精神(気迫:心の力)は活動しない。


お金、地位、出世、名誉などという成功のためでも、生活の手段のためでもない。
自分が自分に返る、自分に反って自ら考える。
個人の心を通じて発達していくことにかかっている。
いつも積極的な心と態度で生きている人が「幸福」で、
自分自身の心が感じとる満ち足りた平安の状態を「幸福の境地」という。


まず、自分と話し合うのです。そこからです。
他人に何と言われようが、その人の人生ではありません。
自分の願望です、自分の人生なのです。


生き方のコツは、“現実に努力を積んで、理想を実現していく”こと。


哀しみを知れば、思いやる心へ変わる。
人を愛し、人に尽くし、人に報い、人を助け
耐えることができ、清潔で(嘘やごまかしがなく)、心意気があり、感激心を持つ。
長い目で見る、反面を見る、根本を考える。


ひとつづつでも自分に足していこう。
チャンス(機)は、自分が招く他に、人間関係の中からも生まれる。