朝飯は食ったか。

唐突なタイトルで始めました(笑)。


私たちって意識している時には、そうそう外すことがないものの、
その正体は、何でもない時に案外チラチラと表れるものです。


「知」知識・知ること
「智」物事を認識したり判断したりする能力・知恵・理解で、実践して得られるもの
「知」と「智」が違うように、見たり聞いたりして知ったことと、身についていることは
随分違います。


“大きくて立派なことができる”というと、どんな妙技か特別なことか、
と思っているのでしたら・・・・・残念賞です。
小さな、ごくありふれた、当たり前の、毎日のことに
徹して(考え方や態度を貫きとおす。一途に当たって)工夫するのが、努力であり
勉強であり、磨くことで、いわゆる修行というものです。


大いにやる気満々な時、気持ちは高揚するし、気が早りますね。
そんな時、些細な事をやるように言われたら、ムッとしますか?


“知は行の始めなり、行は知の成るなり”
「知」というものは行いの始めです。
「行」というものは「知」の完成です。
これらは循環するもので、本当に知れば知るほど立派な行いになってくるわけです。
「知」が深くなれば「智」になり、行いが価値を持ったものになる。


挨拶や掃除・片付け、時間の管理を重く用いられるのも、そんなことからです。
家庭で言えば玄関で靴を揃えたり、脱いだ衣服をそのままにしないとか・・・


『朝飯は食ったか』
「はい、いただきました」
『食器をよく片付けなさい』
・・・・・です。


一事が万事です。