星の輝き。

夜空を見上げることはありますか?


ツライとき・・・苦しいとき・・・
誰かを想うとき・・
思いを馳せるときでしょうか。


どんなことに辛いと感じたり、苦しんだりしていますか?
一日の大半、仕事をしている私たちですから、それに関わることでしょうか。
もっとデリケートなことかも知れません。
他にも、心配事、悲しいこと・・・これらを「憂い」と言いますね。


この、「憂い」がなければ人格はできないのです。
何の心配もなく平々凡々、幸福な暮らしの中からは得られないものがあるからです。


憂患(心配して心をいためる)を体験したり、悩み抜いてこそ、
初めて、私たちの人柄(人格)や余裕というものが出来てくるのです。


星の大きさ・距離といった科学的なことはちょっと置いておいて、
自分から見える無数の星の中には、小さく瞬くもの、ひときわ強く輝くもの、
その場所を示し教えるものなどありますね。


私は、好きで夜空を見上げます。
古来、ひとは星に願いを込めたものです。
憧れを抱いたものです。
キラキラと放つ輝きとはまた違って、私たちの瞳に映るその輝きは、
深い慈愛に満ちて、静かに見守るようです。


「憂い」というものがつくるものもまた、そういうものかも知れません。
心の中に、しっとりと、強く輝くものかも知れません。


こぼれ落ちそうな涙を、星の輝きに・・・。