その時、自分は。 「苦」

人は怒ったとき、悲しいとき、嬉しいとき、苦しいとき……、そんな場面でどうするか。
そういう時に、内面がよくあらわれるものです。

私たちは、喜びのとき守るところを、楽しみのとき性癖を、怒りのとき節操を、
恐れるとき自恃(独)の心を、哀しみのとき心根を、 苦しみのとき志操を、
よくあらわすのです。 ...


月曜日から書いてきました。
4回目の今日は、「苦しみのとき志操を」。


■人は苦しいことにぶつかると、つい、へこたれてしまいがちです。
苦しくなると理想を捨てて、すぐに妥協するような人間をあてにするでしょうか?
よく苦しみに耐えて、理想を追求してゆく人なら間違いありません。


順境の時は、どうしても嬉しくなるのが人情だろうと思います。
また、逆境のときは、その人の度量がみられるときでもあります。
しかし、その態度に落差が大きいのも問題です。
どのような状況におかれても自分を見失うことなく、
目標を持って生きることの大切さというところでしょうか。


改めて文字にすると大そうな事に感じられますが、他人の「その時」として
みてみると、実感が湧きやすくないでしょうか?
自分の「その時」を、他人も同じように感じているということです。