その時、自分は。 「楽」「怒」

人は怒ったとき、悲しいとき、嬉しいとき、苦しいとき……、
昨日から数回に分けて書いています。

2回目の今日は、「楽しみのとき性僻を」「怒りのとき節操を」。


■喜びの本能に理性(りしょう:本性や意識)が伴うと、これを楽といいます。
人というものは楽しむと、どうしても正常さを欠いてしまうものです。
人は公正を失って偏ると物事がうまくいきません。
楽しむ時ほど、開放的になって間違い(考え違い)をしないように。


■怒りというものは、非常に破壊力を持っています。
感情の爆発だから、それをこらえる節制(度を越さない)力を持っているのは
頼もしいことです。
節義{節操と道義:他人がどうであろうが、まわりがどうであろうが、
自分はこういうことはしないんだという理性(りせい:物事を判断する心)と意思
+人として正しい道}を堅く守って変えないこと。どんなに怒っても、
締まるところは締まり、抑えるところは抑えなければいけません。


どれも私たちの日常に、ほとんど欠くことのない感情です。
大いに泣き、大いに笑う。
感情の豊かさは、人間らしさとも言える部分ですね。


どんな時も、やるべきことをきちんとやり、守るところをきちんと守る。
少し極端ですが、一人ひとりがモラルを守ることができれば、
ルールは要らないのではないでしょうか?
自分で、世間を狭くしてしまうのは残念です。