殻を脱ぐ

「エビ」のこと、何かご存知ですか?
えび、そう、あの腰の曲がった・・・「海老」です。


よく、おめでたい席に使われますね。
海老は、永遠の若さを象徴しているというので、めでたいものとされるのですが
ちょっと皮肉ですね、腰が曲がっているのに永遠の若さの象徴だなんて。


淡水魚などと一緒に観賞用に飼ったことはありませんか?
実は、海老は、生ける限りいつまでも殻を脱ぐのです。
ことに自然界で、万物が固くなり始める秋にも、殻を脱ぐのです。


生ける限り、よく殻を脱いで固まらない。
いつまでも若さを失わない、よく変化していく。
そういう意味で、海老はめでたいのです。


そして、柔らかい状態が、丸一日続きます。
この時、海老は外敵や危険にさらされることになります。
人は常に誘惑に駆られやすいものですから、柔らかき(弱き)につけ込まれないよう
心眼を養いましょう。


海老も加齢しないということではありません。
私たちも、進歩するときに「殻を破る」といいますね。
いくつになっても、固まらず(凝り固まらずというべきでしょうか!?)
殻を脱ぎ続けていきましょう。


自分の殻、仕事の殻、組織の殻、学問の殻・・・。