健やかであってくださいね。〜五労を知る〜

私たちの関心事の中に、“健康“というものがありますね。
財産、地位、名誉、権力などをいくら手中に収めても、
これから、どんな希望を持って生きるにも、やはり健康であることは大切なことです。


本日のタイトル「五労」。
耳慣れない言葉ですよね。つまりは、こういうことです。
■多想心労・・・取り越し苦労が多すぎること。
          これは、心臓を傷めます。


■多怒肝労・・・怒りが度重なると、肝を痛めます。

        
■多思脾労・・・脾臓という臓器のことを割合ご存じない方が多いのですが
         脾臓は血液の浄化や調節を司る大切な器官で、
         考えごとが多いと、脾が疲れます。


■多悲肺労・・・悲しみが多いと、肺を傷めます。


■多憂腎労・・・憂が多いと、腎が疲れます。


「悲」と「憂」が、どう違うかについては、
どちらかと言えば、悲の方は過去につながり、憂の方は未来にわたるということが
できると思います。


これらは、普段から気をつけたいことですが、特に春には脾を、夏には肺を、
秋には肝を、冬には心臓を養い、四季を通じて最も腎を養う。
つまり、「腎」という身体の浄化装置を過労させないこと、腎労・腎虚(じんきょ
については注釈を控えますので、ご自身で辞書を引いてください)にしないことが
大切です。


心と身体は密接なつながりを持っています。
とはいえ、日常的にこういったこと(労)と無縁でいられることは、ほとんど無いかも
知れません。


心の方も浄化できるように、気力・気迫=元気を。
元気の継続的なものが「志」です。
「志」は、精神をまとめて支配する力です。


こういう心得を知っておかれるとよいですね。
みなさんが健やかでありますように・・・。