困ったなぁ。

木という物は、ぐんぐん伸びるものです。また、伸びなければなりません。

囲いの中に、木を入れてみる。
「困」という字になりました。
こういうところへ入れてしまったら、これくらい木の困ることはありません。
つまり、伸びられないというのが「困」という字です。


閉じ込められて、どうにも伸びようがない。
頭を押えられて伸びを止められてしまう。
その苦しさを「困苦」というわけなのです。


しかし、これはなかなか打開できない、難しい、これが「困難」。
そうして縮こまってしまうという、これは「困窮」。


私たちも、このような囲いの中に自分を入れてしまってはいないでしょうか?
無理、できない、イヤだ、キツい、忙しい、分からない、やった事がない
冒険はちょっと・・・
こんなもので、四方八方に壁を作ってしまってはいないでしょうか?


アスファルトの、ほんの僅かな隙間から青々と伸びる草や、
障害物を避けるように曲げて伸びる枝や、
水道管を破る勢いの根っこ(少し前に本店店日記でご紹介しましたね)
こんな希望が小さくまとまってしまっては残念なことです。


その囲いを外してごらんよ。