辞書にない言葉

知識ではなく、その人の体全体から滲み出る味わいで、その人物がわかる。
この、「体全体から滲み出る味わい」・・・それこそが人間力だという。
人間力”という言葉は辞書にはありませんが、その存在自体、人格そのものが大きな
力を発しているという人はいるものです。


しかし、こういったものは1日にして身につくものではないですね。


志や夢を持つことは、私たちも小さな頃から大なり小なり行っていることです。
ある方向を目ざす気持ち、心に思い決めた目的や目標、心の持ち方、信念など
自分の軸となる部分ですから、どんな志、夢を持っているかは大事なことだと思います。


そして、与えられた場で全力を尽くすこと。
自ら挑む時も、自分が望まない時も、やる時には全力を尽くす。
そこそこで満足しない自分でありたいものです。
私個人的には、期待以上を爽やかに、涼しい顔で出したい方です(笑)。


相手により、場所により、状況・条件により、タイミングにより、答えは一つである
とは限りません。その折々に合った正しい判断と、しかし、一貫して変わらない態度。
中でも、最後の一貫して変わらない態度は重要です。
Big chanceと思いきや鼓舞するも、一粒のたねをあしらうようでは軽すぎます。
これに、些細で平凡なことを黙々と実践、持続することを付加えておきますね。


それから、古今の優れた人に学びましょう。
最初は真似てみることから(守破離を思い出して)。

例えばこの人『松下幸之助』という、味わい深い人物。
この人が言い続けた、「素直の十段になりましょう」という言葉。
この大人物でさえ、”素直”な心の大切さを教えるのです。


物事や人に出会い、その何かに刺激されて精神を奮い起こすこと、感激すること
自己の理想に向かって向上心を燃やすこと。
こういったものを、ベースに持っていることが不可欠なようですが、


人間力”を欲しがっても仕方がありません。
大切なのは、健全で正しい心と、意識と行動と学ぶ姿勢を積み重ねていく事です。
その結果、人間に備わる力を”人間力”と言うのではないかと思います。
どんな人を、真に「大きな人だ」と感じますか?