受・発信

コミュニケーション能力と言う言葉も随分と色々な場面で耳にし、目にします。
先日も、今年入社したと見える社員に、上司らしき男性が
「一番必要なのは、コミュニケーション能力だ」と言い、
相手は、「はい」と返事をしていましたが、顔には「?」と書いてありました。


その能力が有効であることは理解していても、意外と方法が解らない、
自分のレベルが分からない人は結構多いようですね。
これを取り上げた研修もいまだに盛んですが、やはりこれまでのクセという殻が破れない
普段に応用できない、気がつけば元通り・・・


では、ポイントを!
話が長くて、くどくて、何を言っているのか分からない人にイライラさせられたこと
結局何が言いたかったのか分からなかったこと、わりと多いです。
これは、とても残念なことですね。


「分かる」は、「分ける」と理解してください。
「分かった」というのは、話(情報)がうまく「分けられた」という意味です。


人間関係において、意思疎通がうまくいかない原因を考えてみると4つあります。
1.相手に伝えたいポイントが自分でよく分かっていない。
2.分かっていても、よく整理されていない。
3.相手と波長が合っていない。相手に分かる言葉や表現をしていない。
4.言ったことの事後確認を怠っている。
(そのため、誤解のまま話が進展、拡大してしまう)


コミュニケーションにギャップを生じる原因として、これらをチェックしてみて
ください。
情報が未整理のまま発信されると、聞く側は「分ける」作業に手間取り、何度も
聞き直すことになるし、要点がわからなくなってしまう。
しかし、話す(説明する)側が情報を整理してから発信すると、聞く側の分ける作業は
スムーズにいく。
人に話(説明)をする時は、前もって情報を分けてから発信しましょう。


コミュニケーションにおいては、自分が相手に何を伝えたいか、あるいは何を伝えたい
と思ったかも重要ですが、それ以上に“実際”に相手に何が伝わったかが大切です。
言葉のみならず、文字や身振りを通しても『意思疎通』は行われる。
言葉、表情や仕草、文書の総合力です。