たった一人の自分

「勝ち組」「負け組」と世間は騒がしい。
会社や学校で、この二極化が顕著になり、格差社会が拡大している。


「勝ち組」になるべく、躍起になる。
そのために、努力をする。頑張る。
しかし、「勝ち組」になるためだけに、自分を奮い立たせ、
前へ、上へ、では哀しい。


何かのきっかけでつまづいた時、見失ってきたもの、捨ててきたものに気づく・・・。
そうして歩いてきた自分に嫌悪感を覚えながらも
そうでない「別の自分」を探すことが出来なくなっていたりする。


人は皆それぞれ長所があり、その生まれつき備わった長所を見極めて生かしていけば
”役に立たない人など一人もいない”
「勝ち組」「勝ち組」と躍起にならんでよか。
「負け組」と憂うことはなか。


人にとって大切な事は、「どれだけ思慮深く事に当たれるか」である。
「やらされている」と思わない。
たとえ自分の意図しなかった事でも、やる必要が生ずれば、ただやるのではなく
より良い結果をめざす。
これが”思慮深く”という意味であり、「人に勝つ、負ける」より大切な事だ。


「これだけは自信がある」というものを持つ方がいい。
役に立たない人など一人もいない。