〜っぽい。

同じ物を見るにしても、人それぞれ物の見方は違いますね。
殊に職業によっては、それが顕著であったりします。


例えば、同じ木を見ても宮大工さんなら頭の中で墨付けをするでしょうし、
植物学者なら見えない繊維束を想像したり・・・。
専門家という看板を持つ人たちです。


私たちにも、少なからず何かしら「看板」は、あるもので
ある職業においては“信用”が看板で、それを職業にしていれば、他人はそのように
見てくれるでしょう。
ブランドは、商品そのものよりはるかに強力なものなのです。


「看板」は属性(性質や特徴)で、仕事や生活上において、頼りになるものです。
また、同じく「杖(つえ)」も人を険峻な場所に運ぶのに有効な(頼りになる)ものですし
支えにする人、頼りにする人のことを杖と言いますね。


これまで頼りにしてきた杖や看板、
思いきって、この一切を捨て去ることができるでしょうか?
自分という生身の人間の価値を知りたいと思ってはみても
これは、なかなかできることではありません。


習い始めのころの謙虚で真剣な気持ち、「初心」を忘れず、
時には、習得した技術や理論を丹念に洗い落とし、「初心」に戻ることが必要で
要は、外からいかにもソレっぽく見えることではなく、
「看板」が自分の内部原理(根本・基本法則)になることが大切でしょう・・・。