合わさって、ひとつなのです。

今日から8月、まだまだ陽の気が強いのですが、少しずつ弱まっているところです。
一年においては、お彼岸で陰と陽が拮抗(きっこう:勢力などがほぼ同等のものどうしが、互いに張り合って優劣のないこと)します。


一日の中では、夕方と明け方に陰陽が拮抗して交差します。


人の中にも陰陽があり、人間関係にも、家の中にも、生活や・・・すべてのものに。
これを裏表と表現すると、善悪のように感じますが、
言い換えれば「光と影」のようなもの。
陰と陽とは、一見“矛盾”した要素が一つの中にあることです。


しかし、“矛盾”とは、あくまで解釈における困難さを告げる言葉であって、
自然そのものに矛盾はない。あり得ません。


人間関係の中に、敵と思えたり、嫌いだと思う相手がいる。
出会ってエネルギーを生み出す相手とは、自分の価値観で量れない。
この相手こそ、陰にとっての陽であり、陽にとっての陰であるのです。


個人の中に、長所と思えるところがあり、短所と思えるところがある。
いつ見てもエネルギッシュで、強気で、やり手で・・という相手にも
人知れず不安や恐れはあるのです。また、これと逆のケースもあります。
それは、陰の中に陽があり、陽の中に陰があるからです。


互いが互いに影響しあって共存しています。
陰陽自体に善悪はなく、むしろ自分の中の「核(心、価値観など中心となるもの)」や
「格(地位、身分、人間性)」の判断が、それを善にしたり、悪にしたりするのです。


『陰と陽』これもまた、バランス。
年間を通しては、その四季折々を楽しみ、寒い時には暖をとり暑い時には涼を求め、
気のめぐる住まいは人と暮らしを快適にできる。
一日においては、人と会い、やるべきことを精一杯やり、多少の苦難にも
心持ちひとつで充実して過ごすことができる。
人においては、喜怒哀楽と向き合いながら、失敗もあり成功もあり、時には傷つきながら
成長することができる。


欠けたところや足りないところがまったくない,必要な条件がすべてそろっている状態以外
「完全」はない。
陰と陽、両方があるから互いが生き、ものごとが成り立つのではないでしょうか?

陰を生かし、陽をより良く生かそう。