大きなやかんのお話です。

こんなお話しを聞きました。

パワーハウスのただまつです。


辛い時、
悲しい時、
切ない時。
うまくいかない時、
逃げたい時、
あきらめかけた時、
もうやめてしまおうと
思った時。

誰にも逢いたくない時、
どこにも行きたくない時、
なにをする気にもなれなくなった時。

泣きたくなったら、
いつでもこの一冊を開いてください。

「大きなやかん」

 がんばっても
 がんばっても
 がんばっても
 うまくいかない

 がんばっても
 がんばっても
 いくらがんばっても
 なかなかできるようにならない

 そんなときは
 自分を
 大きなやかんだと思えばいい

 小さなやかんは
 すぐに沸く
 大きなやかんは
 なかなか沸かない

 熱しても
 熱しても
 熱し続けても
 なかなか
 なかなか熱くならない

 でも
 それは自分が大きなやかんだから

 小さなやかんが
 あっという間に沸いても
 コーヒーをいれたら
 カップラーメンをつくったら
 もうなくなってしまう

 大きなやかんなら
 沸くのに時間はかかるけれど
 いったん沸騰したら
 みんなにコーヒーをいれてあげられる
 パスタだってどんどん茹でられる
 いろんなことができる

 大きなやかんは
 沸くのに時間がかかる

 ただ
 熱しつづけているかどうか
 それだけは
 つねに確かめつづけないと

 熱い心を持ちつづけること
 たとえすぐに沸かなくても
 熱い心を燃やしつづけること