子は親の鏡

けなされて育つと、子どもは、人をけなすようになる。

とげとげした家庭で育つと、子どもは、乱暴になる。

不安な気持ちで育てると、子どもも不安になる。

「かわいそうな子だ」と言って育てると、子どもは、みじめな気持ちになる。

子どもを馬鹿にすると、引っ込み思案な子になる。

親が他人を羨んでばかりいると、子どもも人を羨むようになる。

叱りつけてばかりいると、子どもは「自分は悪い子なんだ」と思ってしまう。

励ましてあげれば、子どもは、自信を持つようになる。

広い心で接すれば、キレる子にはならない。

誉めてあげれば、子どもは、明るい子に育つ。

愛してあげれば、子どもは、人を愛する事を学ぶ。

認めてあげれば、子どもは、自分が好きになる。

みつめてあげれば、子どもは、頑張り屋になる。

分かち合うことを教えれば、子どもは思いやりを学ぶ。

親が正直であれば、子どもは、正直であることの大切さを知る。

子どもに公平であれば、子どもは、正義感のある子に育つ。

やさしく、思いやりをもって育てれば、子どもは、やさしい子に育つ。

守ってあげれば、子どもは強い子に育つ。

和気あいあいとした家庭で育てば、

子どもは、世の中はいいとこだと思えるようになる。


これらは皆、「繰り返す」という行為からくる習慣(クセ)付けが、
その子の人格に及ぼすからだろうと思う。

私達は、意外にもこういった「繰り返す」ということが積み重なった重みに
気が付かない。

何か始めては、「三日坊主」で終わってしまうのも慣性の法則に逆らえない、
今の習慣を改める最初の関門が、三日。
次に三週間、そして三ヶ月。

これを過ぎれば、案外馴染んでくるものだ。

「習慣」とは、当たり前のようにしているクセなんだ。



ドロシー・ロー・ノルト「子は親の鏡」より